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「子どもの目の健康」 〜 子どものくせと眼疾患 〜 1

岡山にあるメガネの専門学校「ワールドオプティカルカレッジ」(WOC)では、毎週いろいろな分野の先生方をお招きし「特別講義」を開講しています。今回は、岡山大学眼科の客員教授、渡辺好政先生が、子どものしぐさをみて目の病気がないかどうかを判断するという、たいへん興味深いテーマの講義をいただきました。
1.  はじめに
 人間の一生において、乳幼児の時期は、身体にとっても心にとっても、素晴らしい発達を遂げる時期です。子どもは大人の小型ではありません。子どもは発達の途上にあり、今が一番大切なときなのですが、子どもの眼については、誤って伝えれていることが多いのです。たとえば、子どもの斜視は大きくなったら治るとか、「頭をかしげる」とか「まぶしそうにする」のは、ちょっとした「くせ」なのでたいしたことはない、などです。今回は、いろいろな子どもの「くせ」を取り上げ、それがでる時にはどんな眼の病気が考えられるか、またそれに対して、家庭ではどんな注意をしたらよいかを考えてみよう。

2.  こどもの「くせ」と眼の病気                 
(1)物音に敏感
(2)眼をおさえる(眼指症候)
(3)眼瞼を指で上げる
(4)頭をふる
(5)目の前で手をふる
(6)一眼を隠すと嫌がる(嫌悪反射)
(1)〜(6)は視力障害を現しており、特に(6)では、かくした反対側の視力障害が推定されます。

(7) まぶしがる
 子どもが「まぶしそうにする」ことはよくあります。正常に育っている子どもでも、年齢が小さいほど、戸外ではこういった訴えが多いものです。まつげ(睫毛)による黒目のキズ(角膜障害)とそれによっておこる刺激とか、あるいは、黒目から目の奥までの光の通るところに、何が濁り(混濁)がある時なども「まぶしそうに」します。
 考えられる疾患としては遠視、近視、乱視などの屈折異常のほかに、斜視、白子症、昼盲、全色盲、先天緑内障、あるいは、眼のガンの一つである網膜芽細胞腫などがあり、いろいろな病気が考えられる重大な意味を持つ「くせ」なのです。
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